【お悩み相談室】地方からでも全国大会で活躍できますか?

ジュニアテニスお悩み相談室

こんにちは、神奈川県横浜市でレニックステニススクールとじぶんビジョンを運営している高田です。

今日は、「ジュニアテニスお悩み相談室」に寄せられたご相談とその回答を紹介します。

今回の相談は「地方のジュニアテニス(競技テニス)」についてです。

地方のジュニアテニススクールから全国大会で活躍できますか?

小学1年生の子供の親です。キッズテニスを5歳ごろから週1でお遊び感覚でやっていました。

小学生になり、競技としてテニスをするためのクラブに移りました。

最初は週2での初心者クラスでのレッスンで、最近試合に出るための準備をするクラスに上がり、週4(1回1時間半)のレッスンをするようになりました。

親としては、やるのならある程度強くなってほしいと思ってます。

地方に住んでいるのですが、ジュニアテニスの状況を見てみると全国に出場している選手がほとんどいません。

クラブ自体も地方大会(関東など)に出場している選手が数名いるのみです。

コーチの気持ちとしては全国で通用する選手を育てたい気持ちがあるようですが、なかなかうまくいっていないようです。

同県の他のテニスクラブも、ポイント取得に差はあるもののどこも同じ状況です。

全国レベルの選手は、小学校低学年から大学生や社会人に混じって練習できているというネットの記事も見かけます。

また小3くらいで全国レベルに活躍しており海外にも遠征している子がいるとも聞きます。

息子のテニスのレッスンは優しく出されたボールを打ち返す程度のもので、足元にも及びません。

コーチに、子供が迷うので親がテニスのレッスンに一切の口を挟まない、時間外でコーチングも絶対しないでくださいと言われています。(テニスの指導は一切しませんが、たまにYouTubeでジョコビッチや錦織さんの動画を親子で一緒に見て「すごいね」、「強いね」、「こんなふうにできたら楽しいよね」と声掛けはしています。)

テニス以外の課題(二重とび20回とか、リフディングとか、走力の向上)が出されており、そちらのフォローをお願いされています。

テニスのレベルが低めな地域で、地方大会・全国大会レベルに行けるようにと望むのは無謀なんでしょうか?

できることなら小学3〜4年生あたりで地方大会・全国大会に出られるようになりたいと望むのは無謀ですか?

そのためにはある程度コーチとの意思疎通や親のフォローも必要だと思うんですが、コーチにどのように働きかければ良いでしょう?

親はどんなフォローをした方が良いですか?

【ご質問】
・ジュニアテニスが盛んではない地方から全国レベルの選手になれるのか?
・コーチや親はどのようなフォローをすれば良いのか?

全国大会の上位常連の選手は特別なものを持っている

まず、「ジュニアテニスがあまり盛んではない地域から全国で活躍することは難しいのか?」という質問について回答します。

結論から言うと、関東・関西のようなジュニアテニスが盛んな地域と比較すれば全国大会で活躍することは難しいでしょう。

それは競争相手やコーチングの質が違うからです。

ただし、それは比較すればということであって、絶対的に難しいということではありません。

また、全国大会のベスト16以上に入り続けるような選手は、何か特別な条件を持っています。それに地域は関係ありません。

例えば、家がテニスクラブで小さな頃から1日中練習できる環境があったり、親がプロアスリートで身体能力が高かったりという感じです。

これらを踏まえた上でコーチ・親がフォローできることについて考えてみましょう。

正直、全国大会で活躍をするという目標は、まだ今の時点で高すぎると思います。

もちろん最終目標を設定することは大切ですが、競技としてテニスに取り組むことで得られる経験こそ最も大切です。

試合に勝ったり負けたり、目標とする大会に出られたり出られなかったり。

結果で最も悔しい思いをするのはコーチでも、親でもなく、子どもです。

だから、子どもは結果主義に陥ります。

そこで親やコーチも結果を求めたらどうなるか…。

コーチや親は、その結果を通じて子どもが学びを得やすい環境づくりをしてあげるべきなのです。

まとめると、

・特別なものを持っていなければどの地方にいても、全国上位常連の選手になることは難しい。
・それならば結果主義に陥るのではなく、テニスを通じてなにを学んだのかにフォーカスした方がいい。(といっても、子どもは結果に固執するので。)

という回答になるでしょう。

少し求めている回答とは違ったかもしれません。

お子さんがテニスという打ち込みたいと思えるものに出会い、それに取り組めていること自体が素晴らしいことです。

ぜひ、一緒に楽しく頑張ってもらえたら嬉しいです。

また、相談お待ちしています!

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