こんにちは、神奈川県横浜市でレニックステニススクールとじぶんビジョンを運営している高田です。
今日は、中学受験とジュニアテニスの両立について解説したいと思います。
公立中学校で硬式テニス部のある学校が少ないため、中学受験を考えているご家庭も少なくないでしょう。
中学受験をする予定だけど、いつから・どうやって受験塾とテニススクールを両立し始めれば良いのか、いつまでテニスを続けるのか…。
僕自身、中学受験で慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)に入り、ジュニアテニスに打ち込んだ身です。生きた情報をお届け出来ればと思います。
いつから中学受験の勉強をはじめれば良いのか?
一般的に中学受験の勉強をはじめるのは小学3~4年生からで、遅くとも小学5年生には受験塾に通う必要があります。
いつから塾に通い始めるべきかというのは、志望校のレベルやその子の学力にもよりますが、中学受験の出題範囲をきちんと1から学ぶためには3年間の学習が必要とされています。
例えば、僕の場合は4年生から通塾をはじめました。
最初は週1~2回程度、5年生には週3~5回程度、6年生には週5回、通塾をしていました。
小学5年生が最も学習ボリュームが大きく、小学6年生の夏頃から志望校にあわせた学習を行っていました。
小学5年生で同じ塾に入ってきた友人は、なかなか勉強についていくのが大変で、途中で挫折してしまいました。
つまり、中学受験を考えるならば4年生から下地をつくり、5・6年生の強度の高い勉強に備えるべきなのです。
どのように中学受験の勉強とテニスを両立すれば良いのか?
僕が小学生だった時代は、受験をするなら大手学習塾か個人経営の学習塾、どちらを選んでも週複数回は通塾が必要でした。
そして、いわゆる難関中学に合格するのは、大手学習塾のトップクラスか優れた個人塾に通う子供でした。
5年生以降は週の半分以上の通塾は必須で、タイムスケジュールも放課後や土日に長時間固定されていました。
そのため、ジュニアテニスと通塾の両立は難しく、テニスの練習の頻度を減らしたり、1度テニスを辞めたりする必要がありました。
最近では、個別指導塾やオンライン塾も数多くあり、テニスの練習のない時間や曜日を使って、柔軟なスケジュールを組むことが可能です。
そのため、ジュニアチームの中で中学受験を考えている子は、オンライン個別指導の塾に入っている子もいます。
全体の傾向としては、以前よりも偏差値の高い学校を目指すというよりも、「自分が中学生以降でどんなことにチャレンジしたいのか?」というテーマに合った学校を、狙える範囲の難易度の学校で探すというケースが多いと感じています。
つまり、中学受験とテニスを両立しやすい環境が整ってきたと言えるのです。
中学受験のために、いつまでテニスを続けていいのか?
とはいっても、さすがに受験当日までテニスを続けるというのは、あまり現実的ではありません。
中学受験のことを中心に考えるならば、勉強のボリュームが増える5年生からはテニスの練習量や試合の出場数は控えるべきです。
とはいっても、5年生は12歳以下2年目の本年を迎える子が多いため、練習に打ち込みジュニア大会にも多く出たいでしょう。
となると、やはりターニングポイントは5年生の終わりから6年生になるタイミングでしょう。
6年生になると志望校のレベル感も決まってきますし、5年生までのインプットをどうやって志望校にフィットさせていくのかが課題になります。
もちろん、このタイミングで志望校に合格できる水準の学力があるならば、さらに夏頃まで両立をすることも可能になるでしょう。
僕の同級生には、中学受験とジュニアテニスを最後まで両立しきった天才的な友人もいます。笑
つまり、「いつまでならテニスと中学受験の勉強を両立できるのか?」という問いの答えは、「その子による」ということなのです。
きちんとコーチや塾の先生とコミュニケーションを取り、受験に集中すべきタイミングをみつけることが重要なのです。
ジュニアテニスをしているのに、そもそも中学受験は必要なのか?
最後に、まったく違う角度からのリアルなお話を。
「地元の公立中学にはテニス部がないから受験をする」という理由で中学受験を考えているならば、1度考え直すべきです。
なぜなら、テニス部がある学校に行かなければテニスができないというわけではないからです。
また、テニス部のある学校に行ったことで、テニスが上手くいかなくなることもあります。
私立の強豪テニス部に入ると、多くの場合は週複数回の部活動と学校大会の出場を強制されます。部活動は、テニスの上達や戦績のことを考えるならば非効率なことが多いです。
だから、中学受験をせずに地元の公立中学に進学し、テニススクールで練習に打ち込み、たくさん試合に出る方が、テニスに関しては上手くいく可能性が高いのです。
また、その先の進路に関しても、中学のうちに戦績を残せば推薦で入学出来る可能性があります。
もちろん、その子のテニスのレベルや家庭の事情にもよりますが、テニスを続けるためには必ず中学受験をしなくてはいけないというわけではないのです。
もし、あまり中学受験がしっくりときていないなら、小学生・中学生のうちはテニス打ち込んでみても良いのではないでしょうか?
まとめ
テニス部のある学校に行きたい!
テニスが好きな子供であれば、そのモチベーションで中学受験をはじめることもあるでしょう。
もちろん、中学高校の6年間で好きなことに集中するために受験するというのは、悪くない選択だと思います。
ただ、それしかないというわけではないことを忘れてはいけません。
別にテニス部のない公立中学に行ってもテニススクールに通い続けて、結果を残し、いわゆる推薦で高校進学を決め、大学までも推薦で決めることも可能です。
つまり、小学校6年間+中学校3年間+高校3年間+大学4年間=16年間をノンストップでテニスに打ち込める可能性があるということです。
僕は、その後の人生に生きる学びを得ることが出来たから、中学受験をして良かったと思います。また、テニスについても中学受験をしたおかげでこのレベルまで到達することが出来ました。
ただ、それは僕だからです。
要するに、その子によるわけです。
もし、わが子は中学受験をすべきか否か、いつから・いつまで両立すべきかでお悩みの方は、ぜひ僕に相談して下さい。
少しでもお力になれればと思います。
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