ジュニアテニスの目標設定から目標達成までを実例を挙げて紹介!

ジュニアテニスのコラム

こんにちは、神奈川県横浜市でレニックステニススクールとじぶんビジョンを運営している高田です。

ここ数回に渡って、じぶんビジョンの目標達成シートやメジャーリーガーの大谷翔平選手が高校生の頃に作成したマンダラチャートを使った目標設定についてお話をしました。

この記事では、僕が運営する子ども向けの目標達成コーチング「じぶんビジョン」で伴走したジュニアテニス選手の目標設定から目標達成までの道のりを例として紹介します。

これまで、県ジュニア・関東ジュニア・全日本ジュニアでの優勝や、裏年での全日本ジュニア初出場、関東ジュニアランキングジャンプアップなどたくさんの目標を達成することができました。

実際に彼ら彼女らがどのようにして目標を達成出来たのか、3人の例を挙げて紹介したいと思います。

14歳以下1年目で関東ジュニアベスト8、全日本ジュニア出場

一昨年の11月からじぶんビジョンをはじめた彼は、まだ関東ジュニアにすら出場したことのない選手でした。

そんな彼がこれまで4回の目標設定から目標達成までの伴走を繰り返し、2年弱で関東トップレベルまで辿り着くことが出来ました。

なぜここまでぐんと成績を伸ばすことが出来たのか?

その要因として「高い目標設定」と「自己管理能力(と内省力)の向上」が挙げられます。

昨年の関東ジュニアで悔しい負け(全日本決めで敗退)を経験した後、14歳以下1年目ながら県ジュニアベスト8、関東ジュニアベスト8という高い目標を設定しました。

目標は達成しなくてはいけないノルマではなく、目標を意識することで今の自分がより良くなるための基準であることを理解し、

常に高い目標に見合った自分であることを意識し続けることが出来ました。

そのため、グレード4の大会で優勝しても、ランキングが上がっても、プレーの精度が上がっても、今の自分に満足せずに上を見続けることが出来ました。

また、その過程において、練習で意識することやその結果どうだったかなどを毎日欠かさず考えたり、

毎週欠かさず(じぶんビジョンの)コーチと1on1のミーティングで、目標の達成度や直近1週間の振り返り、次の1週間の過ごし方を明確にしたりしました。

そうすることで高い内省力(セルフフィードバック能力)が身に付き、自分をコントロールする力=自己管理能力(セルフマネジメント能力)が高まりました。

つまり、彼は常に高い目標を意識しすることで、今の自分がそれにふさわしい振る舞いを出来ているかを内省し、自己管理をして変わり続けることができたから、このような素晴らしい結果を出すことが出来たのです。

ひと夏で関東ジュニアランキング大幅アップでシード権内へ

昨年の4月からじぶんビジョンをはじめた彼は、なんとか県ジュニアに出場できるレベルの選手でした。

そんな彼がこれまで3回の目標設定から目標達成までの伴走を繰り返し、1年半弱経った今年の夏休みでジュニアランキングを次の県ジュニアシード権内(16位以内)にジャンプアップさせることができました。

なぜここまでぐんと成績を伸ばすことが出来たのか?

その要因として「継続力」と「内省力(セルフフィードバック能力)の向上」が挙げられます。

過去2回のチャレンジでは、目標を達成出来ず悔しい思いをしましたが、結果に囚われずコツコツと1年間継続することが出来ました。

思うような結果が出ないと辞めてしまったり、ペースを緩めてしまったりするケースが多いなかで、彼は淡々と続けました。

だから、最初はピントがずれていたセルフフィードバック(自分が考える改善点とその解決策)が、

1年間毎日・毎週と(じぶんビジョンの)コーチからの外部フィードバックとすり合せることで、徐々に客観性を伴うようになってきました。

そして、今年の夏休み前半にセルフフィードバックの精度が高まったタイミングで、KTAランキング対象の大会でぐんと成果があがるようになり、

ブレイクスルーを起こすことができました。

つまり、彼は結果に囚われず良い過程を1年半継続したことで、高いセルフフィードバック能力を身につけ、成果を出すことができたのです。

ラストイヤーで初の関東ジュニア単複出場、県総体・関東高校上位進出

昨年の12月からじぶんビジョンをはじめた彼女は、試合の大事なところで踏ん張り切れず思うような結果が出せていない選手でした。

この子は「高校最後の大会で結果を出したい!」と自らじぶんビジョンに申し込んできてくれました。

彼女は有言実行で、県ジュニアを勝ち上がり初の単複関東ジュニア出場、県高校総体団体準優勝・単ベスト16、関東高校団体3位の好成績を出すことが出来ました。

また、最後にこれ以上ないほどにやりきれたと満足感を得ることができました。

なぜこのような有終の美を飾ることが出来たのか?

その要因として「習慣化(約束の力)」と「自己管理能力の向上」が挙げられます。

彼女は、目標設定と同時に「毎日家に帰ったら100回素振りをする」というルーティンを設定しました。

どれだけ練習で疲れて帰ってきても、家に着くやいなや毎日必ず素振りをしました。

(じぶんビジョンの)コーチと約束したからやりきるんだという約束の力を生かして、良い習慣を身につけることが出来ました。

また、その過程で「今日は疲れているし素振りしなくてもいいかな~」という自分と戦う中で、自己管理能力を高めることが出来ました。

自己管理能力が高まったことで、普段の練習でも感情的にならずにきちんと課題意識をもてるようになったり、試合にも適度な自信を持って取り組めるようになったりしました。

そして、日々の振り返りや毎週のコーチとのミーティングを経て、さらに良い習慣と自己管理能力を高めるよいサイクルをつくることが出来ました。

つまり、彼女はコーチとの約束の力を生かして、良い習慣づくりと自己管理能力の向上を果たし、結果・過程どちらにおいても大満足のラストイヤーを過ごすことができたのです。

まとめ

この記事で最も言いたかったことは、「ジュニアテニスにはとても多くの学びの要素が含まれている」ということです。

丁寧に歩むことで、その後の人生に活きるさまざまな学びを手に入れることができるのです。

もちろん、上記の子たちのように目に見える成果が得られるとは限りませんが、すべての経験を学びに変えるんだという姿勢さえ保つことができれば、必ず学びを与えてくれるのです。

だから、せっかくジュニアテニスに取り組むならば、目標設定から目標達成まで丁寧に取り組みましょう。

そうすることで得られるものは人一倍大きくなるのです。

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