こんにちは、神奈川県横浜市でレニックステニススクールとじぶんビジョンを運営している高田です。
今日は、ジュニアテニスにおける親の在り方について書きたいと思います。
これまでコーチをしてきて、様々な親子に出会いました。
コーチは第三者ですから、ジュニアテニスに取り組むうえで親子の関係性を客観的にみることができます。
そのため、ジュニアテニスにおける理想の家庭について知見を持っています。
今回は、親御さんにとっては少し耳の痛い話になってしまうかもしれませんが、もし子供のテニスの成功を願うならば、ぜひ参考にしてみて下さい。
ジュニアテニスにおけるマナーの悪い・うるさい親の現状
きっとあなたも試合会場やテニススクールで見たことがあると思います。
子供よりもうるさい、マナーの悪い親の姿を…。
「さっきのショットは入ってた!」だの、「またイモった(故意にミスジャッジした)」だの、あげくの果てには大会レフェリーまで呼び出す始末。
関東テニス協会のKTAジュニアランキング対象大会のディレクター会議でも、かならず毎年議題に上がるのが上記のようなモンスターペアレンツの問題です。
僕が聞いた話では、試合中のトラブルについてディレクターを恫喝するような親までいるそうです。
また、大会だけでなくテニススクールでも、「なぜうちの子にはアドバイスしてくれないのか」、「なぜあの子ばかり面倒見るんだ」、「なぜうちの子は上のレベルにあげてもらえないんだ」、「勝てないのはあなた(コーチ)の教えが悪いからだ」と強い口調で迫ったり、フェンスの後から熱心にコーチングしたりする親がいるのも現実です。
最近、うちのテニススクールではそのようなご家庭はいなくなりましたが、いつの時代もジュニアテニスの世界にはえげつない親が存在するようです。
ジュニアテニスにおける親の在り方
もちろん、上記のような常軌を逸した親は問題外です。
「我が子のためを思って…」といくら御託をならべても、子供とその子が取り組んでいるテニスを親が私物化しているだけです。
では、子供のジュニアテニスにおいて、親はどのような在り方をすべきなのでしょうか?
これまでの僕の経験と先輩コーチたちの話をもとに、3つのポイントを挙げたいと思います。
「蛙の子は蛙」であることを心得る
まず大切なのは子供は自分の子であることを理解することです。
え、当たり前じゃないですか!
と思われたかもしれませんが、我が子であるがゆえに客観的に見られていない親は多いです。
自分が運動音痴なのに子供が出来なくて憤ったり、自分が短気なのに試合でメンタルの弱い子供をみて批判したり…。
コーチとしてみていると、「それはあなたの子供なんだから当たり前でしょ!」と思うことが多々あります。
だから、子供に対して過度な期待はせず、次に挙げる2つの役割を果たすように心がけましょう。
子供にとっての生活の基盤を整える
もっとも大切な親の役割として、生活基盤を安定させることがあります。
子供にとってテニス云々の前に、当たり前の生活が当たり前に送れていることが重要です。
もし、そのセーフティネットがないのであれば、ジュニアテニスにおいて子供は大きなハンデを抱えているといっても過言ではないでしょう。
もちろん、どの家庭にも様々な事情があることは理解しています。
ただ、子供は家庭を選べません。また、家庭をコントロールすることは出来ません。
だから、まずは安定した生活や幸せな家庭を保つことが親に出来る最高の役割なのです。
より良いサポーターであり続ける
そのうえで親は子供のテニスに対して、常により良いサポーターであり続けることが重要です。
当たり前のことですが、親は子供の最大の協力者であることが重要です。
そして、そのサポートの仕方は変化することを心得なくてはなりません。
兄弟姉妹であれば最善のサポートは異なりますし、同じ子であっても年齢や状況によって最良のサポートは異なります。
だから、兄弟姉妹全員おなじサポートの仕方ではいけませんし、年齢が上がるにつれてサポートの在り方は変わってくるのです。
例えば、10歳以下のときはまだ子供だけで試合会場に行くことは難しいので、車で送り迎えをしてあげるというサポートは適切でしょう。
しかし、18歳以下になってまで全ての大会に着いていって送迎するのは、子供のためのサポートとはいえないでしょう。
適切な親離れ子離れをするためにも、常にサポーターとしてアップデートし続けることが重要なのです。
まとめ
僕は、ジュニアテニスにおいて親のサポートは絶対に必要だと考えています。
金銭的・時間的な投資はもちろんのこと、子供がテニスを通じて成長するための土台作りは親にしか出来ないことだからです。
練習や試合を見ていると、あーだこーだ言いたくなる気持ちはとてもわかります。
コーチですらそうなのですから、もっと近い親だったらそうなるのは当たり前のことです。
ただ、もしこの記事を読んで少しでも共感いただけたのであれば、「親としてどうあるべきか?」を問い続けていただければと思います。
コメント