こんにちは、神奈川県横浜市でレニックステニススクールとじぶんビジョンを運営している高田です。
関東圏のジュニアテニスの最も主要な大会といえば、関東テニス協会公認大会(関東公認大会)でしょう。
各地で行われるグレード4A・4B・4Cの大会でポイントを稼ぎランキングを上げ、各都県ジュニア(グレード3)に出場し、関東ジュニア(グレード2)・全日本ジュニア(グレード1)の出場権を獲得することが、ジュニアテニスの結果目標になります。
今回は、関東テニス協会にジュニアプレイヤーズ登録をしたばかりの選手が、どのような基準で大会を選べば良いのかを解説したいと思います。
僕たちはこの関東公認大会に出場する選手を多数抱えているだけでなく、グレード4Cの大会を年間7大会主催しています。
そのため、関東公認大会についてはそれなりの知識と経験が蓄積されています。
この記事では、その知見を包み隠さず公開したいと思います。
ランキングのない選手はどのような関東公認大会を選べばいいの?
まずは、関東テニス協会のジュニアトーナメントガイドもしくはJOPの大会情報を開いてみましょう。
それぞれの大会のグレードとドロー数に注目してみてください。
グレードとは、その大会のレベルを表すもので数字は小さいほうがレベルが高く、アルファベットはAが最もレベルが高く、Cが最もレベルが低いことを表します。
そのため、グレード4の大会よりもグレード3の大会の方が同じ戦績なら大きなランキングポイントを得ることができます。
つまり、ランキングがまだない選手はグレード4の試合に出場する必要があります。
ドロー数とは、その大会に出場できる選手数を意味します。
例えば、要項に本戦32ドローとのみ書かれている場合は、試合の申込者のうちランキング上位32名のみがドローに組み込まれるということになります。つまり、33番目以降の選手は試合に出場できないということです。
フリーエントリーもしくは予選フリーエントリーと書かれている場合は、ランキングに関係なく登録さえしてあれば誰でも出ることができる大会になります。
つまり、まだランキングのない選手はグレード4(A・B・Cは問わない)のフリーエントリーの大会に申し込むべきだということです。
もちろん、カットラインのある大会(本戦ドロー数が決まっている大会)に申し込んでも構いませんが、ドローから漏れればポイントを稼ぐことができず永遠に試合に出られない状態になってしまうので、あまりおすすめしません。
ランキングのない選手におすすめの関東公認大会の出場スケジュールの決め方
まだ登録したばかりでランキングがない選手はグレード4のフリーエントリーの大会に申し込むべきだということはわかりました。
では、それ以外に大会の選び方で気をつけるべき点について解説したいと思います。ここから先は”出来れば”という話なので、無理をしてこれに準じたスケジュールを立てる必要はありません。
なるべく交通の便が悪い大会を選ぶ
関東公認大会は、北関東や山梨でもランキング対象の大会が行われています。
それらの比較的都心から遠い大会は、相対的に神奈川や東京で行われている大会よりもレベルが低くなる傾向があります。
なぜなら、親御さんが送り迎えをするケースが多く、行きやすい会場と不便な会場だったらどちらに行きたいかは自明ですよね。
そのため、大変ではありますが茨城・栃木・群馬・山梨あたりのフリーエントリーの大会を選ぶことをおすすめします。
前年の結果を見て相対的にレベルの低い大会を選ぶ
関東公認大会の結果は、関東テニス協会のホームページやJOPの大会情報で確認することができます。
出場を考えている大会の過去の結果を見て、エントリー数の大小やレベルの高低(出場選手のランキングを見る)を分析し、よりエントリー数が少なくレベルの低い大会を選ぶように心がけましょう。
そうすることで少しでも勝ち上がれる可能性を高めることができるのです。
長期休みは5大会程度は申し込む
関東公認大会は、毎週末のようにどこかで行われています。
もちろん、夏休みや冬休みなどの長期休みの時期はたくさんの大会が開催されます。
長期休みの際には5試合を目安に試合を詰め込むようにしましょう。
予選の日程は被ってもダブルエントリーにはならないので、とにかく申し込めるだけ申し込むつもりでいた方が良いです。(関連記事:関東公認大会のダブルエントリーについて)
そうすることで一気にランキングをジャンプアップさせることができ、その後はカットライン付きの大会にも出られるようになり、グッと出場できる大会の幅が広がるのです。
まとめ
関東公認大会は、ジュニアプレイヤーズ登録から大会の選び方、ランキングのルールまで、経験したことのない人にとっては理解が難しい仕組みになっています。
また、ランキングがないうちは出られる大会も限られてくるため、きちんとそれらの大会に取りこぼしなく出場していく必要があります。
もちろん、練習を重ねて自らのテニスのレベルを高めることが最も重要ですが、少し戦略的に試合を選ぶことで実力相応のランキングに早く辿り着けるようになります。
ぜひこれらの知見を活かして、ジュニアテニスにおける目標を達成してくださいね!
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