こんにちは、神奈川県横浜市でレニックステニススクールとじぶんビジョンを運営している高田です。
関東テニス協会の公認大会(関東公認大会)は、関東ランキングの基準になるポイントを稼ぐことのできるジュニア大会です。
関東圏内では最もポピュラーな大会であり、各都県大会や関東・全日本ジュニアにつながる重要な大会になります。
今回は、公認大会で最も理解が難しく質問の多い「ダブルエントリー」のルールについて解説したいと思います。
僕たちも神奈川県で公認大会を年間7大会を主催しており、様々なケースのダブルエントリーのお問い合わせをいただいています。
基本的なルールの内容と具体例を用いてわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
日程の重なる関東公認大会に出場するならダブルエントリーにご注意を!
関東テニス協会ジュニアランキング対象トーナメントレギュレーションによると、
ダブルエントリーとは、大会要項に記載されている本戦日程が重複している2つ以上の大会に申し込んでいる状態を意味します。予選及び予備日は本戦の日程とはみなしません。大会要項で、本戦と予選の日程を区別して発表していない大会は、すべて本戦の日程となります。本戦が1日でも重複している大会にエントリーした場合は、どちらかを選んで出場してください。出場する大会を決めたら、欠場する大会の主催者に欠場大会の要項に記載されている本戦初日の前日(17:00)までに「欠場届」を提出してください。エントリーした複数大会の種目(シングルス、ダブルス、年齢区分)が違っていてもダブルエントリーとなります。本戦が重複している2つ以上の大会(本戦)に申し込むことはできますが、出場したり、欠場届を提出しないと両大会(2大会以上重複している場合は、それらすべての大会)とも予選ポイントも含め「0ポイント」となります。(ランキング対象大会には加えない) 本戦日程が大会要項上で 1 日でも重なっていたら「0ポイント」になりますので注意しましょう。要項において、種目別に本戦日程が発表されている大会は種目ごとの日程が基準になります。例外として、① 日本テニス協会・関東テニス協会が主催するグレード1および2のジュニアトーナメントと重複した大会に出場した場合は両大会ともポイントが与えられます。② 各都県高体連、中体連(中テ連)の主催するポイント対象大会と重複した場合は両大会のポイントが与えられます。③ 国際大会はダブルエントリーの対象となりません。
と記されています。
なかなか理解するのが難しいので、切り分けて解説したいと思います。
ダブルエントリーとは、大会要項に記載されている本戦日程が重複している2つ以上の大会に申し込んでいる状態を意味します。
ダブルエントリーか否かは大会要項に記載されている本戦日程が被っているか否かで決まります。
仮ドローや大会プログラムではなく、エントリー前に発表される大会要項が基準となるので、間違いのないようにしてください。
本戦が1日でも重複している大会にエントリーした場合は、どちらかを選んで出場してください。出場する大会を決めたら、欠場する大会の主催者に欠場大会の要項に記載されている本戦初日の前日(17:00)までに「欠場届」を提出してください。
ダブルエントリーをした場合は、どちらかの大会を選び欠場する大会の主催者に欠場する大会の要項に記載されている本戦初日の前日17:00までに「欠場届」を提出する必要があります。
欠場届は、関東テニス協会のホームページや各大会のプログラムの巻末にあるので、それを利用しましょう。
注意点としては、欠場する大会の要項に記載されている本戦初日の前日17:00が基準となることでしょう。
エントリーした複数大会の種目(シングルス、ダブルス、年齢区分)が違っていてもダブルエントリーとなります。
本戦日程の重なった大会が、シングルス・ダブルス、12際以下・14際以下であってもダブルエントリーになります。
関東公認大会のダブルエントリーのケーススタディ
関東テニス協会のジュニアハンドブックにも掲載されているダブルエントリーの例を6つ紹介し、解説したいと思います。
例1) 要項の本戦日程が重なる2大会に申し込み、本戦に入った場合
出場選手は、どちらかを選んで出場してください。その際は、欠場する大会の主催者に対して欠場する本戦初日の前日(17:00)までに、欠場届を提出してください。
例2) 2大会とも予選から勝ち上がり、要項の本戦日程が重なっている場合
出場選手は、どちらかを選んで出場してください。その際は、欠場する大会の主催者に対して欠場する本戦初日の前日(17:00)までに、欠場届を提出してください。欠場した大会についても、予選決勝ラウンドまでのポイントがランキング対象となります。(例)本戦32ドローの場合は、ベスト64のポイントが加算されます。
例3) 1大会は本戦から出場、1大会は予選を勝ち上がり本戦出場になった場合
出場選手は、どちらかを選んで出場してください。その際は、欠場する大会の主催者に対して欠場する本戦初日の前日(17:00)までに、欠場届を提出してください。欠場した大会についても、予選決勝ラウンドまでのポイントがランキング対象となります。(例)本戦32ドローの場合は、ベスト64のポイントが加算されます。
例4) 実際に行われた本戦日程がたまたま重複せずに、両大会とも支障なく試合ができた場合
でも、大会要項の日程が重なっていれば0ポイントとなります。また、出場しなくても、欠場届を出さなかった場合は出場したとみなし、0ポイントとなります。
例5) 天候不順などにより予選が本戦日程にずれ込んだ場合
予選途中であっても、欠場する大会の要項の本戦初日の前日(17:00)までに欠場届を提出してください。
例6) 年齢区分2区分以上でポイントが付与されない大会とポイントが付与される大会に重複して出場した場合
大会要項の日程が重なっていれば、どちらの大会も0 ポイントとなります。
まとめ
関東公認大会のダブルエントリーのルールは、選手も親御さんも正しく理解するのが難しいルールですが、不明な点があれば関東テニス協会に問い合わせをすると、丁寧に返答をいただけます。
同日程で複数の試合に申し込んだ場合は、要項の日程に注意して欠場届の遅れや出し忘れに気をつけましょう。
選手も親御さんも大会運営者も気持ちよく試合を終われるように、きちんとルールを守って大会に参加するようにしましょう。
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