ジュニアテニスでぐんぐん伸びる子と伸び悩む子の違いとは?

ジュニアテニスのコラム

こんにちは、神奈川県横浜市にあるレニックステニススクールでコーチをしている高田です。(詳しいプロフィールはこちら

今日は、ジュニアテニスでぐんぐん伸びる子と伸び悩む子の違いについて書きたいと思います。

始めた頃は同じくらいのレベルだったのに気づいたら大きな差がついていた。

12歳以下で全国大会上位だった選手が18歳以下になったときには県大会止まり。

なんてことがジュニアテニスの世界では多々起こります。

なぜ同じように練習に励んでいるのにもかかわらず、伸びる・伸びないの差がついてしまうのでしょうか?

ジュニアテニスで伸びる・伸びないを決める原因とは?

結論からいうと、ジュニアテニスで伸びる子どもか否かは、様々な要因が絡み合って決まるため、その原因をひとつに絞ることはできません。

技術の向上、身体の成長、メンタルの成熟、練習の量、試合の経験、コーチの技量、親の協力などあげればキリがないほど、ジュニア選手の伸び率を決める要素は多岐に渡ります。

例えば、「成長が早く12歳以下の段階で身体が出来上がっていた選手が、その体格差によって同世代では明らかに抜きん出る成果をだしていたとしても、14・16・18歳以下と周りの選手の身体が出来上がってきて目立たなくなる」というケースでは、「身体の成長」が大きな要因となり12歳以下で伸び、それ以降で伸び悩んだと言えるでしょう。

ただ、このケースでも12歳以下の段階で、現状の分析と今後起こりうる課題について検討していれば、大きく伸び悩むことはなく圧倒的な存在であり続けることができたでしょう。

つまり、ジュニアテニスの伸びる・伸びないの原因が様々であるからこそ、良いときも悪いときも常に考えて試行錯誤を繰り返せば、どこまでも伸び続けることが可能だということです。

ジュニアテニスで伸びる子が持っている3つの特徴とは?

では、伸び続けるためのポイントが「試行錯誤をし続けること」であるならば、どのような特徴を持っている子どもが伸びやすいのでしょうか?

僕自身、10年近くテニスコーチをやっていて、ぐんぐん伸びる子と伸び悩む子の両方をみてきました。

その経験から考えられる伸びる子の特徴は、以下の3つです。

テニスが好きであること

まず、テニスが好きであることが伸びる子の特徴として挙げられます。

当たり前のことではありますが、テニスという競技に没頭している子は伸びます。

誰よりも練習しますし、誰よりも集中してプレーをします。

「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので、本当にその通りです。

好きだからこそ練習に熱中し、その結果として次々と課題をクリアし、うまくなるのです。

逆に、親や周りの人に言われてやっているとか、なんでやっているかわからないという子は、伸び悩むことが多くなるでしょう。

親御さんが優しいこと

次に、親御さんがセーフティネットとして機能していることが伸びる子の特徴として挙げられます。

これは子どもの特徴ではありませんが、子どもが安心して失敗できる環境を用意できているかどうかで伸び率は大きく変わります。

安心して帰れる場所があるという事実が、試行錯誤を繰り返す土台になるのです。

コーチでもないのに、親御さんがプレーや試合結果に対して意見するのは子どもの伸びを阻害します。

なぜなら、安心してチャレンジできる土台がなくなってしまうからです。

本当に子どものためを思うならば、思いっきり試して失敗しても大丈夫な環境を整えてあげることが重要なのです。

それはコーチやトレーナーではできない、唯一親だけができることなのです。

好奇心旺盛で素直であること

最後に、好奇心があり素直であることが伸びる子の特徴として挙げられるでしょう。

試すということに対して抵抗がない、むしろいろんなことに挑戦してみたいという気質をもっていることはとても大切な要素です。

また、その試す過程で得たフィードバック(コーチからのアドバイス、試合結果など)を素直に受け入れ、次の試行に繋げられることも合わせて必要になります。

こういう子どもは、とにかく試してみてフィードバックを受けて、また試してみてフィードバックを受けて…という成長サイクルを生み出すことができます。

だから、受け身ではなく自分から行動を起こせるようになります。

逆に、アドバイスをしても「でも…」と否定から入ったり、試合結果を振り返っても「今日は調子が悪かった」と言い訳から入ったり、新しいことを試そうとしなかったりする子は、伸び悩む傾向にあると言えるでしょう。

誰にでも訪れる伸び悩みの時期を乗り越えるためのマインドセット

ここからは少し視点を変えて「伸び悩み」を捉えてみましょう。

最初の見出しでも触れたように、誰にでも伸びる時期と伸びない時期は来ます。

伸び悩みとは、伸びない時期が長期化する現象を言います。

だから、伸びない時期をいかに早く抜け出すかが、伸び悩みを乗り越えるためのポイントになります。

伸びない時期でも自分のテニスをより良くするためのチャレンジを続けていれば、必ず伸びる時期を迎えることができます。

つまり、伸び悩みは新しいことにチャレンジするチャンスだということです。

課題を明確にして、それを解決しうることにいくつか挑戦するのです。

それが合っているか間違っているかなんていうのは、やってみなければ誰もわかりません。

ただ、ひとつ確実に言えることは何も変えなければ、現状は何も変わらないということです。

ぜひ、思い切って変化を起こしましょう。

まとめ

僕は、ジュニアテニスで伸び悩みを経験することは、その後の人生において大きな財産になると考えています。

なぜなら、底知れぬ暗闇の中でもがき、なんとか一筋の光をみつけ、それを頼りに暗闇を抜け出すという経験は、必ずその後の人生で活きるからです。

もちろん、常に試行錯誤を繰り返し、右肩上がりに成長し続けることができればそれに越したことはありませんが、それができる子は稀です。

必ずどこかで挫折を経験します。

そんなときには挫折を喜んで受け入れましょう。

挫折は成長のチャンスです。

伸び悩みを力に変えて大きな飛躍を生み出すのか、それともそのまま腐っていくのか。

それは誰かが決めることではなく、あなたの捉え方次第で決まるものなのです。

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